焼香のやり方と基本的なマナー



宗教別焼香の仕方

 

 

前述した通り、宗教別に焼香の仕方が若干異なってきます。参列する葬儀が仏式である場合、その葬儀の宗派に合わせた焼香回数にあえて変える必要はありませんが、参考として列記しておきます。

 

浄土宗は回数にこだわりません。浄土真宗本願寺派は額におしいただかずに1回です。浄土真宗大谷派も額におしいただかず、回数は2回です。真言宗は3回、日蓮宗は1回もしくは3回、日蓮正宗は3回、曹洞宗は2回、臨済宗は1回、天台宗は1回もしくは3回です。

 

また、弔問に伺った際には、故人との対面を勧められることがしばしばあります。これは何か特別な事情がない限り、お受けするようにするのが礼儀です。ただし、対面して取り乱したりしそうなときは、遺族にその旨を素直に伝えて断わっても構いません。

 

故人との対面方法ですが、まず故人の枕元に正座して両手をついて一礼します。遺族が白布をとりますので、そのままの姿勢で対面し、故人に再度一礼してから合掌します。終わったら遺族に一礼し、下がるようにしてください。

 

また、とりあえず弔問するという事態もあると思います。そのときの服装ですが、通夜前に弔問するなら喪服ではなく平服で伺うようにしてください。遺族でも喪服に着替えているとは限らないからで、逆に遺族に失礼になることもあるからです。平服といっても派手なものは控え、地味なものにしましょう。女性はアクセサリー類を外して、派手な化粧も控えるようにしてください。