焼香のやり方と基本的なマナー



焼香の作法

 

 

まずは座礼による焼香の作法です。この場合は線香です。自分の番が来たら次の人に会釈し、それから中腰で祭壇に進みます。座布団の手前に座って僧侶と遺族に一礼してから、祭壇の遺影に向かって深く一礼します。

 

次に膝をついたままの姿勢で移動し、座布団の上に正座して右手に線香を取ってロウソクの火を移します。線香の炎は左手であおいで消すか、下に引いて消します。息を吹きかけて消してはいけません。左手に持ちかえたりするのも止めましょう。

 

先に供えられている線香があるので、それにつかないように立て、数珠を両手に掛けて合掌してください。終わったら膝をついたままの姿勢で祭壇から下がって遺族に一礼、立ち上がって席に戻ります。

 

次は立礼による焼香の作法で、抹香を使います。まず、次の人に会釈し、親族の前まで進み、遺族に一礼してから焼香台の手前3~4歩程度の所に進んで、祭壇に向かって深く一礼します。

 

更に焼香台の前まで進んで、抹香を右手の親指、人さし指、中指の3本でつまみます。頭を軽く下げてから、香をつまんだまま目の高さまで掲げます。ただし、浄土真宗ではそれはしません。抹香は香炉の中に静かに落とします。香を掲げる回数は宗派によって異なるので後述します。数珠を両手に掛け、合掌してください。終わったら同じ向きのままで2~3歩下がり、遺族に一礼し、自分の席に戻ります。

 

回し焼香の場合は、隣の人から香炉が回ってきますので、軽く会釈して受け取ります。香炉は自分の前に置いて、顔は遺影に向け一礼してから焼香します、合掌してから一礼し、香炉を次の人に回してください。